カードゲームでうまくなるコツ
こんにちは、店主の丸山です。
今回は「カードゲームでうまくなるコツ」について初心者様向けに書いていきたいと思います。
記事の目的は練習/プレイした後に得られる経験値を増やすことが目的のため細かいテクニックについては言及しません。
そして店主自体あまり誇れるような経歴はないですが簡単に自己紹介を。
大した入賞歴もないですし店主はMPLの方のようなプロとして活動しているわけではないためあくまでも...
- 最近カードゲームを始めた
- 平日の大会で3-0が中々できない
といった方に向けてになります。
【この記事で得られること】
TCGを上手くなるための足掛かりがわかる
【目次】
< プレイに対して理由を >
< 勝敗の理由を明確にする >
< 対戦数x友人の数=実力 >
< 終わりに >
< プレイに対して理由を >
まず1つめが「何故そのプレイをしたのか?」という意識を常に持つようにすることです。
始めたてのころはルールの理解も曖昧ですし思考できる材料がないため
『土地が3枚...3マナのカードがある...よし使ってみよう』
といった”とりあえずできること”を優先して行うことが多いと思います。
しかしカードゲームは確率や運ゲー要素もありますが基本的に合理的な判断を何回も繰り返すゲームです。
そのため人に対して説明できない行動は合理的な判断にはならずにいいプレイをしたとしても次同じ場面で再現することができません。
合理的な判断をするには思考を重ねる...なんだか小難しい話ですが実際考えることは癖になるよう習慣化できるので具体的な方法を説明していきます。
1、”~~”をしたときに起こる結果を先に考えてみる
仮に私がプレイ中に飲んでいた飲み物を”溢した"とします。
そうすると未来では何が起こるのでしょうか?
まず飲み物が机に広がり相手のプレイマットは濡れるでしょう。
恐らくこんな状況になっていると考えられます。
こういった想像ができれば多くの人はプレイ中に飲み物を飲む行為というのはしないはずです。
このように”~~”をしたときに起こる結果を想像してから行動を決定すると非合理的なことには違和感を感じることがでてきます。
もし間違えているにも関わらず違和感を感じなかったとしても自分が思考したことを誰かに話す時に”どの思考過程がいけなかったのか”を周りが理解しやすくなり質のいい助言が貰いやすくなるというメリットもあります。
2、数値を元に考える
ですが1で説明したような”結果を想像する”という行為は感覚的な要素を含みますので今度はそれを整理しやすくするために数字に置き換えてみましょう。
仮に冬の寒い日に上着を持っていくかどうか考えていたとします。
今回の例で言うなら
- 出発時間:12時
- 帰宅時間:18時
- 最高気温:20度
- 最低気温:5度
- 現在の気温:18度
- 帰宅時の気温:16度
例と一緒に適当な数字を入れてみました。
この条件で判断してみると出発と帰宅時の気温差が2度と少ない上に出発から少し気温も上がることを考えるとそこまで重たい上着はいらないと判断がつきます
さらに移動時間も短時間ならそもそも上着はいらないという判断もできますね。
単純に暑そう寒そうといった感覚値をMTGでは多くのことが数字に置き換えられます。
MTGでも同様に
これだけではただクリーチャーが3体ずついて見た目互角ですが...
各個体の能力や手札の枚数などを整理することで有利不利などの判別がつきます。
この場合であればあなたが何もなしに先に殴ってしまうと4/4がブロックして相手は空から2点を繰り返していればいいだけなので最速5ターン後には敗北してしまうためプレイするべきカードは
- 飛行を止めるクリーチャー
- 4/4を除去するカードor戦闘を有利にするカード
と判断がつきます。
なんとなく有利/不利そう...ではなく
"何故有利なのか?”
”どの程度で相手を倒せるのか?”
など数字に置き換えて考えていきましょう。
そうすると状況によっては自分が恐れていたカードを相手がプレイしても絶対覆られないという場面もあるかもしれませんが、ただ恐怖心だけで遠回りするようなプレイをしてしまい負け...なんて状況も確実に減ると断言できます。
3、AかBで迷ったら確率に直してみる
最期は2択で迷ってしまった場合です。
残念ながらTCGではどれだけ1番と2番を持って考えても1択にならないことは多くあります。
そんな時は潔く確率で考えてみましょう。
ここは数字が得て不得手はあるので多少感覚になっても問題ありません。
厳密に小数点以下まで出そうという努力は不要です。
今回は全体除去を例に考えてみましょう。
こちらの攻撃は終えて相手の手札には5/5が1体見えていたとします。
返しに同じ盤面で殴っても5/5を出されたら4/4が取られた上にライフは詰められません。
ですが手札には4/4が一体いてこれを出して終了してターンが戻ってくれば確実に勝てます。
(確率の話がメインなので相手は何回キャントリ打った?とか出さなくても全体除去打たれて5/5出されたら4/4じゃ止められないんだから4/4出せよ!って指摘はごめんなさい対抗呪文します。)
話を戻すと多くの方は勝つ直前になるとふと不安がこみ上げてきます...
「あの不明の1枚全体除去じゃね...??むしろ上から引くんじゃね...??」
そういった不安を消す際には確率を考えてみましょう。
考える材料としては
- 相手のデッキの枚数
- 直前に上を任意で操作するようなカードを使ったか?
など。
仮に相手のデッキが40枚ほどでドローソースがないデッキを使っていて全体除去が2枚入っていた場合素直に上から引く確率は5%。
青を採用していて思案のような上から3枚見て引くというカードが入っていおり使った場合の確率は18%ほど。
肌感覚でも前者は気にしてもしかたない、後者はドローカードが連鎖して見つかる可能性があると感じて頂けると思います。
もし前者で不安を感じていてもカードゲームは突き詰めると運に左右される場合が多いため悩むだけ損と素早く理解できますし、引かれて負けた場合でも「運ゲーを反省する」というカードゲームで一番虚無な時間を避けることができます。
ですが後者の場合は見つかる危険性は高いし次のターンでこっちがパワー/タフネスを修正するようなカードを引いたり単純な除去を引く可能性もあると判断して出さない選択肢を取れます。
例の質の低さや状況の甘さなど説明として伝わりやすいかどうか不安ではありますが思考をするということの重要性を少しでも伝えられたらうれしいです。
【要点まとめ】
- "~~"を行った場合に引き起こされることを先に想像する
- 感覚で考えていることを数字にして根拠を持たせる
- 2択まで絞り込んで迷ったら肌感覚程度の確率を考えてみる
< 勝敗の理由を明確にする >
次は勝敗の理由を洗ってみましょう。
ゲームと呼ばれるものは必ず勝敗があり順位があります。
ですがそれは何故そういった結果になったのでしょう?
運?前者の運ははっきり言うとどうでもいいです。
勝った場合も負けた場合も運はどうしょうもなく操作するならそれはイカサマしかないため言い方は強いですが”考えるだけ無駄"だと思っています。
肝心なのは勝敗の結果の理由が"実力"の点です。
例えばマリガンを間違えていたとします。
MTGはマリガンの条件がシビアで手札6枚パーフェクトでも土地1枚の色がたまたま合わないだけでもマリガンをします。
これをキープして土地が来なかったことを運といえますでしょうか?
いいえ
あなたのマリガンが温かったと言わざるをえません。
次に土地の置き方はどうでしょうか?
MTGは基本地形以外の土地から出る色を変えてしまうカードがあります。
そんなカードを1戦目で見ていて2戦目フェッチランドからおかずに特殊地形を出して色事故を起こした。
この場合も血染めの月を2戦目も出してきた相手の運を呪うのではなくあなたの実力不足を呪うべきでしょう。
こういった具合に自分は普通に回している”つもり”になっていて相手が見えていない、つまりは一人回し状態で負けるというのは初心者期で真っ先にぶつかることです。
この状態で一番怖いのは”本人は間違いだと思ってない”ということです
過去に周りの強いプレイヤーがアドバイスをくれても
「俺は普通に回してるだけなんだからそんなきついこと言わないでよ!」
とコミュニケーションを遮断してしまう方もいらっしゃいました。
こうなってしまうと周りもそこまで面倒を見る必要もないため見捨てていいや~となってしまう、もしくは助言をするのを諦めるという環境になるばかりか今後いくらやっても運でしか勝てないプレイヤーになります。
そうならないためには勝敗の理由を一度自分で考える癖をつけてください。
- 初手や迷った盤面を簡単にメモしておく
- 自分が思考した事やメモを人に見てもらう
など日頃からの細かい努力で実力は変わってくると思います。
そして何より助言を貰えたら感謝を。
自分で発見できて改善できたら自分を褒めてあげてください。
2戦とも4マリガンくらいして負けたら...こっそりトイレでドラミングしてストレス発散してください(※店主はやりません)
< 対戦数x友人の数=実力 >
※最後にちょっとだけいいことを言ってやろうと思ってつけた題名ではないです
早速ですが遠まわしのお話から始めたいと思います。
店主は海外出身なのですが、僕の出身国はeスポーツがとても盛んで大きな大会では大体上位にいます。
そんな国の現地でプロゲーマーとして団体に所属していた経験を経て現在eスポーツ学校の先生をしている友人がいます。
その友人と話していた時に”ゲームの実力ってどうやって決まるんだろうね~”という話の結論が今回の題名の「対戦数x友人の数=実力」です。
ほぼ言葉通りの意味なので説明がなくても何となく察した方もいらっしゃると思いますがまずは1つ目の対戦数。
これはTCG含めゲーム全般において対戦数が少ないのに安定して勝てる人は恐らくいないでしょう。
医学的根拠はないですが人の頭は普段から使わない部分は活発に働かないと思いますし何度も対戦することである程度"勘"が働くようにもなることも経験したことがあります。
それにせっかくのゲームなのにプレイしないで勉強みたいに分析ばかりしているのも机上の空論で終わることも多い上に楽しくないですよね...?
楽しみながら沢山の思考を重ねてデッキを試行錯誤をすることがまず実力を求めるための値の1つ目です。
2つ目は友人の数。
ゲーム全般むしろ競技性のある事柄で実力を伸ばすという点においては友人の数が一番重要だと感じています。
逆に対戦数が少なくても友人の数が多いとそれだけで結果が実力が安定すると解釈できますね。
理由は情報量と試行回数の母数です。
ちなみに友人をこういった目で見ろという意味ではないです(笑)
ソロでデッキを調整する場合と複数人いる場合を考えてみてください。
1枚のカードをソロで試す場合BO1なら1試合約10分、試すカードがサイドボード用のカードなら必然とBO3になり1試合約20-30分くらいかかります。
1日にできる試合数も店舗大会を使うなら多くて9~11回戦?
MOやアリーナのようなゲームなら待ちがない分2倍くらいはいけるでしょう。
ある程度信頼できる数値を求めているなら対戦数は最低でも20以上?
そこからインした率や現状の環境など考えて...とやっていると1人が1枚のカードを試してしっかり根拠を出すとなると時間が足らなくなる、最悪の場合感覚に依存してしまいます。
次に友人と自分合わせて5人いた場合。
この場合は試すカードの枚数を1枚から5枚にしてもいいでしょう。
戦績を提出してインした率や活躍した場面などのすり合わせを行えば1日で答えは見えてくると思います。
他にも自分が試すカードを事前に試していることもあり無駄な時間を使わないで済むこともあります。
イメージとしては考える脳みその数がn倍になるといった具合です。
恐らく競技性のあるものは全て仲間が少ないというだけで不利になりますし、個人的にはMTGのプロメンバーの入れ替わりが穏やかなのはプロ同士のコミュニティの質が高くそれを超えるようなコミュニティが少ないことが原因だと思います。
(大会の賞金が少ないから、TCG自体がeスポーツとして成り立たないから現プロを超えるほどのコミュニティができないという要因もあるとは思いますが)
全体を通して友人を道具のように扱う発言をしているように読めますが改めて言わせて頂くとそういった意図はありません。
人間関係が面倒で一人でやりたい人もいますし、競技ではなくカジュアルにふわっと遊びたいという方もいます。
そういった方達は結果がでない、無理矢理にでも競技思考でやれという話でもありません。
簡単に言えばみんなお互い仲良く真剣に趣味に打ち込めばお互いにいいことがあるんだよ!だからくだらないことで喧嘩したりSNSで叩いたりしてる姿は見せちゃだめよ!ってことです
< 終わりに >
如何でしたでしょうか。
細かい部分は抜いて大まかな部分だけを書いてしまったため突っ込みどころは多々あったと思います。
ごめんなさい、許してください
あと店主がMTGにおいて功績がないため信用できないという点もあるとは思います。
すみません、結果出します...
今回は長年競技思考で続けてきたTCGでいろんな人を見て感じたこと、大体のゲームで平均して半分以上勝っている理由を言語化してみました。
この記事が何かの役に立てば幸いです
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